MENU

*

電気自動車はそろそろ「使えるクルマ」になった?

   

Tesla_Model_S_101

1: 海江田三郎 ★ 投稿日:2016/02/28(日) 11:56:26.17 ID:CAP

http://thepage.jp/detail/20160220-00000002-wordleaf

 2015年12月、電気自動車(EV)である日産『リーフ』の世界累計販売台数が、発売から5年で20万台に到達したことが発表されました。
ハイブリッド車の先駆けであるトヨタ『プリウス』が20万台を突破したのは発売開始から9年目だったことを考えると、EVはハイブリッド車以上のスピードで普及しつつあるのです。

 でも、世の中の大多数の人には、電気自動車の「使い勝手」が正しく理解されているとはいえないのが現状です。一充電の航続可能距離が短い。
充電場所が少ない。充電に時間がかかる、などなど。電気自動車に対して、漠然とネガティブなイメージを抱いている人は、いまだに少なくありません。

 私は2013年に手作りで改造したEVスーパーセブンで急速充電だけを繰り返しながら日本一周したのをはじめ、日産『リーフ』や三菱『i-MiEV(アイミーブ)』、
テスラ『モデルS』、BMW『i3』などの市販EVで日本各地へ取材ドライブを繰り返してきました。
 はたして、EVは実用的に「使えるクルマ」になってきているのでしょうか。あらためてEVの「使い勝手」を整理してみたいと思います。

【動画】スーパーセブンやテスラに乗って電気自動車を体感
疑問1:EVの航続距離は短いでしょ?

まだ条件付きではありますが、答えは「ノー」。アメリカのベンチャーであるテスラの主力車種『モデルS』は、90kWhの大容量電池を搭載して
500km以上の航続距離を実現しています。今まで24kWhの電池で航続距離228kmだった日産『リーフ』にも、
30kWhの電池で280kmの航続距離を実現した車種が追加されました。一気にどのくらいの距離を走れれば「十分」と感じるかは人それぞれ、
自動車の使い方にもよりますが、一概に「EVは航続距離が短い」とは言えない時代になってきています。
 少なくとも、テスラ『モデルS』であれば「航続距離が足りない」と不満に感じることはほとんどないはずです。
とはいえ、『モデルS』の上位モデルは1000万円以上する高級車。誰もが簡単に買える車ではありません。
また、30kWhに電池が増量された『リーフ』でも高速道路で一気に走り切れる実用的な航続距離は120~150km程度。今までのエンジン車感覚では「短い」と感じる距離でしかありません。
 すでに発売されている『リーフ』や『i-MiEV』、『i3』などほとんどの市販EVは、満充電に近い状態でもメーターに表示される
走行可能距離が100kmを下回るのは珍しいことではなく、エンジン車の感覚からすると「いつでもエンプティランプが点灯状態」であるのが現実です。

 でも、実際に1日100km以上も走る機会はあまり多くありません。満充電で100kmほどしか走れないEVに乗っていると
「日常的な航続距離なんてこれで十分なんだ」と気付きます。エンジン車との比較でEVの航続距離を考えるのは、そもそもあまり意味がないともいえるでしょう。
 さらに、EVに使用されるリチウムイオン電池は急激に価格が下がり、性能がアップしています。『リーフ』や『i-MiEV』がデビューした
5~6年前と比べて、メーカーの電池調達価格は5分の1程度にまで下がったと言われており、今後、実質的な航続距離が300km以上の新たな
EVが続々と登場してきます。現状のEVはまだ「使い方」に制約が多いのは事実。でも、ここ数年のうちに「EVの航続距離が短い」という先入観は時代遅れになっていくでしょう。

疑問2:充電場所が少ないでしょ?
「EVは充電場所が少ない」という批判もよく聞きます。そもそも、市販EVは家庭用の200V電源があれば充電できるので、
外出先で利用する「急速充電」の施設が少ないという不満でした。でも、この懸念に対する答えも「ノー」。ことに日本では
「急速充電スポットが少ない」という批判はもう的外れというしかありません。
 日本が提唱する規格で急速充電施設の整備を進める『チャデモ協議会』の発表によると、2016年1月現在、で日本国内の急速充電スポット数
は5960か所。全国の市町村数がおよそ1700なので、単純計算ですべての市町村に3~4か所の急速充電器がすでに整備されたことになります。
例えば、2013年に私が急速充電だけで日本一周した時のコースでは、北海道の倶知安町と八雲町を結ぶ約110kmが急速充電器間の最長距離でしたが、
今では途中のニセコ町と長万部町にも設置されています。


続きを読む